蕎麦の栄養

蕎麦粉の栄養成分には他の粉と違う良質のたんぱく質・アミノ酸がバランスよく含まれています。ポリフェノールと同じ働きをするルチンという物質が含まれています。ルチンはビタミンPと呼ばれ、赤ワインに含まれている成分と同じ働きで血管の弾力を保ち、毛細血管の働きを安定強化させ、血圧降下作用、すい臓機能の活性化、脳出血の予防もすると言われています。
また、日本人が、特に不足がちなビタミンB1・B2が多く含まれており、小麦粉の2倍の含有量です。そのため、皮膚や粘膜を健康に保つことや体力の低下、イライラ、食欲不振の解消に効果を発揮します。
沢山の栄養素があるにもかかわらず、若い人たちの蕎麦離れのため、蕎麦屋は毎年減っています。
みなさん、街で蕎麦屋を見かけたら、立ち寄ってみてください。

蕎麦湯の飲み方

自宅で「蕎麦」をゆでた場合、ゆで湯を3分位置いて、底に沈んだのが見えましたら、上水を静かに流し、底の方にたまった濃い蕎麦湯だけを飲むと沢山の栄養素を摂取できます。店で蕎麦を食べる場合はだしと一緒に混ぜて、お飲み下さい。あと、冬の寒い日などで、蕎麦屋さんで焼酎を飲む時、蕎麦湯割りなんかもなかなかなものですよ。

蕎麦の湯がき方

大きなお鍋で蕎麦をほぐしながら湯がいてください。1分で鍋からざるに上げて急いで冷たい水で洗ってください。器は熱い湯で温め、蕎麦もざるごと温めていただけたらより一層おいしくいただけます。

イタリアにも蕎麦がある

ピッツォッケリという名前をご存知ですか?これイタリアのパスタの一種ですがなんと蕎麦粉を使うんですよ。イタリアのヴァルテッリーナ地区はスイスとの国境にあたる山岳地帯にあります。寒く土地が痩せていて小麦の栽培が困難なこの地方では小麦の代わりに蕎麦が作られてきたそうです。
蕎麦粉のパスタとじゃがいもとちりめんキャベツをゆでてチーズとバターで和える。
ざっくりいうとこんな感じの料理だそうです。どんな味なのでしょう。実はまだ食べたことがありません。ちりめんキャベツってなんじゃろか。
で、ピッツォッケリを作るときの蕎麦粉と小麦粉の割合は8対2といい、日本の蕎麦をこねる割合と同じだそうです。なんだかびっくりしますね。こんなに近い食べ物があるのに日本ではあまり知られてないようです。レストランのメニューで見かけたら食べてみたいと思います。
***
下の写真はガレットです。つる結で作ってお客様に提供しました。ガレットはフランスの郷土料理であるお菓子・料理の名称です。丸く薄いものを意味しますが、特に蕎麦粉のガレットを指すもの多いということです。蕎麦を食べる国は意外とたくさんあるみたいなんですよ。気になったら調べてみてください。